賃貸物件のフローリングにカビが発生したとき、注意して掃除をしておかないと、かえって床板にシミが付いてしまいます。
そこで今回は、フローリングのカビを除去する正しい清掃方法についてご紹介します。
お部屋を大家さんに返却するときに、退去費用を少しでも抑えるための情報としてお役立てください。
フローリングのカビを撃退する正しい掃除方法とは
みなさんは、「フローリングのカビは掃除機で撃退できるはず……」、「キッチンハイターならば床がピカピカになるのでは」と考えていませんか?
実は、これらはカビを除去する際に絶対にやってはいけないNG行為です。
なぜなら、掃除機で吸引したカビの胞子を部屋のなかに撒き散らしてしまう原因であるほか、塩素系漂白剤は逆に木材を傷めてしまうからです。
また、掃除に利用される機会の多い重曹は粒子が粗く、ワックスが剥がれてしまったり、床板に傷が付いてしまいます。
いかなる理由であっても、他人が所有する賃貸物件を傷付けた場合には、退去時に退去費用を請求されるため注意してください。
フローリングのカビを除去するコツは
使用する薬剤は、スプレー噴射ができる住宅用の中性洗剤と消毒用エタノールの2つです。
中性洗剤をカビが生えている部分に丁寧に吹きつけ、浮いてきた菌と汚れを、水に濡らして絞った雑巾で拭き取ります。
さらに、消毒用エタノール80mlに水20mlをくわえた溶液を、水拭きした部分に吹きかけて、胞子が再活性をしないように消毒します。
再び、新しい雑巾でこの部分を丁寧に拭き取れば作業は完了しますが、板と板の細かいところのカビについても、爪楊枝で汚れを掻き出して、紹介した手順で掃除をしましょう。
フローリングのカビを掃除する際には、微細な胞子が空中に舞い上がりますから、必ず作業をする前に窓を開けてください。
賃貸物件のフローリングのカビは退去費用の対象となるのか
フローリングにカビが生えていることを知りながら、生えたままの状態に放置した場合には、退去費用を請求されます。
なぜなら、賃貸物件の借主には賃貸借契約を結んだ時点で、大家さんの代理として物件を現状のまま維持する義務があるからです。
参考までに、6畳間のフローリングを張り替えるには、平均12.5万円前後の費用が掛かります。
ただし、建物そのものに欠陥があり、雨漏りなどによってフローリングにカビが生えた場合には、大家さん側の落ち度になるので、借主が退去費用を負担する必要はありません。
そのため、入居する前に賃貸物件のフローリングにカビらしきものを発見したときには、大家さんに確認してもらったほうが安全です。
まとめ
カビ菌は髪の毛や埃を餌にして、どんどん繁殖していく厄介なものですから、フローリングに黒カビや白カビを見つけた段階で、早く処理することが大切です。
また、入居前の賃貸物件でカビらしきものを発見したときには、大家さんもしくは管理会社と情報を共有することで、退去費用の発生を防げます。
私たちホームメイトFC森ノ宮店は、森之宮周辺の賃貸物件を中心に取り扱っております。
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