自然災害や老朽化などで、家に傾きが生じることは珍しくありません。
しかし、売却を予定しているマンションに傾きがあるとしたら、価格にはどの程度影響が出るものなのでしょうか。
そこで今回は、マンションの傾きが売却価格に与える影響について、そして傾き度合の調べ方や、傾いた家をスムーズに売却する方法についてもご紹介していきます。
マンションの傾きが売却価格に与える影響とは
傾きのあるマンションを売却する場合、当然ながら傾いていないマンションと同じ価格を期待するのは難しくなります。
基本的には、傾きを修繕するための費用を差し引いた価格での売却になると考えておきましょう。
マンションが傾く原因の多くは、地震や地盤沈下など土地自体の問題だと考えられます。
一般的に修繕が必要になる「傾き」とは、柱と床に6/1000以上の傾きがある状態のことです。
これは、住宅の品質確保を目的とした「品確法」でも定められている基準で、品確法では6/1000以上の傾きがあると「構造耐力上主要な部分に瑕疵が生じる可能性が高い」と判断されます。
しかし実際は、その数値以下であってもドアの開閉に不具合が生じたり、平衡感覚に影響を与えてめまいなどの症状が出てしまうことも。
そのため、数値以上に「生活にどの程度の支障が出るか」が大切な判断基準となってきます。
また、売却後にマンションの傾きが発覚してしまうと売主は「契約不適合責任」に問わることとなり、契約解除や損害賠償を請求される可能性もあるので注意してください。
売却前に確認を!マンションの傾きの調べ方
マンションの傾きの調べ方としては、ホームセンターなどで市販されているDIY用の「水平器」を使用したり、最近ではスマートフォンのアプリでも簡易的な調査ができます。
ちなみに、床にビー玉を転がすという調べ方もよく知られていますが、湿気で床が湾曲しているだけでも転がってしまうのであまりおすすめはできません。
より専門性の高い調査をおこないたいという方は、業者に依頼してのホームインスペクションを検討してみてはいかがでしょうか。
傾き以外にも、売却時に把握しておくべきマンションの不具合箇所などを知ることができますよ。
傾きのあるマンションを売却する3つの方法
傾きのあるマンションを売却する方法としては、最初に触れたように「修繕に必要な費用を差し引いた価格で売却」か、「修繕をしてから市場価格で売却」などがあります。
なかなか買い手が決まらない場合には、不動産会社が直接マンションを買い取る「買取」も検討してみましょう。
仲介での売却よりも価格が2~3割ほど低くなってしまう傾向にありますが、売却を急いでいるという方にはおすすめの方法ですよ。
まとめ
戸建てと違い、マンションの場合は傾きがあっても大がかりな修繕工事が難しくなります。
しかし、だからといって売却ができない物件というわけではありません。
価格設定や売却方法など、あらゆる道を検討してみてくださいね。
私たちホームメイトFC森ノ宮店は、森之宮周辺の賃貸物件を中心に取り扱っております。
住まい探しでお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓