賃貸物件などを借りる際には、敷金などの初期費用がかかるうえ、物件によっては「前家賃で支払ってください」と指示される場合があります。
今回の記事では、前家賃とはどのように家賃を支払うのか、また後家賃との違いについてご紹介します。
前家賃のメリットについても記載していますので、物件を借りる時の参考になさってください。
賃貸物件を借りる時の初期費用の1つ「前家賃」とは?
来月分の家賃を前の月に前払いする支払い方法を「前家賃」と呼び、現在では賃貸物件の9割以上が前払い制です。
前払い制の物件は、支払日を前月の月末に指定している場合が多く、家主にとっては後払い制よりも家賃を確実に確保できることが利点です。
通常は、翌月ひと月分を前家賃としていますが、稀に翌々月まで初期費用とする物件も見られます。
後家賃との違いとは
結論から述べると、家賃が前払い制か、後払い制であるかの違いです。
つまり、後家賃とは今月分を今月中に支払うことを意味しますが、現在では後払い制の賃貸物件は減少傾向に見受けられます。
その背景には、民法では後払い制を擁護していますが、家主の任意とするとの規定があるため、今では前払い制が主流になっているのです。
どのようにして支払い方法を確かめるのか
借りている物件の家賃を支払うタイミングを知りたいときには、賃貸契約書で確認しましょう。
「当月の家賃は25日までに支払ってください」とあれば、後家賃になります。
一方で、「来月の家賃は前月の25日まで納めてください」との記載がある場合には、前払い制であると判断が付きます。
賃貸物件の初期費用に前家賃が含まれるメリットとは?
家賃が前払い制であると、借り主のみなさんにとってどのようなメリットがあるのでしょう。
引っ越しする時に家賃の負担がない
先月中に当月の家賃の支払いを完了していますから、引っ越しをする月の家賃の支払いが免除されます。
引っ越しで初期費用がかかる大変な時期なので、退去月の家賃の支払いがないと経済的な負担が軽減されてメリットと言えるでしょう。
引っ越しをして住まなかった分の家賃は、日額計算できちんと後日返却されますから大丈夫です。
次に、前払い制で家賃を支払うことのデメリットについて見ていきましょう。
家賃の支払いがダブル可能性がある
現在、入居中の物件が後払いであり、引っ越し予定の賃貸物件が前払いであると1か月の家賃収入の負担が倍増するため要注意です。
また、前家賃は月末払いのことが多く、うっかりすると月をまたぎ延滞扱いになるリスクもあります。
まとめ
引っ越し時は、賃貸物件の初期費用の他にも引っ越し業者への支払いなど、さまざまなコストがかかります。
家賃が前払い制であると予想外に経済的な負担が重くなる可能性があるので、しっかり確認しましょう。
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